瓦の試し割り
■あごひげ
 
『試し割り』

物によって叩く(突く)有効な位置がみな違うんですね。いわばコツです。 例えば瓦の場合、土瓦(炭瓦)は600〜800度の温度で焼くので少々もろい、しかも棟の瓦に利用 する熨斗(のし)瓦は裏側に割れやすいようにスジが入っていることもあり正しいフォームでやれば 誰でも10枚以上の瓦を割ることができます。
一方、陶器瓦(1100〜1300度で焼く)の場合、最も割れにくいのは桟瓦(屋根の平面に使う瓦)を重ねて割る場合です。 空間がないので分厚い陶器瓦を一氣に割るようなものです。瓦の特質を知らない人は頑張っても表面の数枚でしょう。 この陶器瓦の場合こそは、炭瓦(土瓦とも言われる)を二十枚割ろうと下まで通そうとするのではなく、まさに極めを使うのです。瞬間に一点(私の研究では重ね部分の中央から少し左で三分の一くらい下がったところ)に集中します。 突き通すのではなく瞬時に表面の数枚にのみ氣を加えます。 あるときは、表面の数枚が割れてその下が割れないでまた少し下が何枚か割れていたことがありました。これはいったい何を意味するのでしょうか。
尚、前に述べた頭蓋骨の話ですが、頭蓋骨が弱いと言ったのではありません。 頭蓋骨は強いんです衝撃に。。しかし攻撃の仕方と攻撃の部位によっては衝撃を深部に伝えることができると言いたかっただけです。 瓦を割る場合は二種類の突き方があると思います。 土瓦(黒っぽい)を割るときは比較的枚数が割れるので捻りを加えずに意識を一番下まで持っていき突きます。 陶器瓦でしかも密着している瓦の場合は基本どおりの捻りを加えて極め(氣)を使うと、あたかも頭蓋骨表面に打撃を与えて深部に影響させるかのような衝撃(貫通力とか浸透力?)が伝わるのではないだろうかと考えています。


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